だいく大工さん
木の香(株)前川建築
このかかぶしきがいしゃまえかわけんちく
土井 道宏さん
どい みちひろ
お仕事の内容
- どんなお仕事をしていますか?
- カンナ掛けやノコギリで木を切ったり、ゲンノウで釘を打ったり。家を建てる工程の木の部分をつくっています。
※「ゲンノウ」というのは大工さんが使う、石や鑿(のみ)を打ったり、たたいたりするための道具です。 - どんなことに気をつけて仕事をしていますか?
- 早くきれいな作業をするよう心がけています。
怪我をしないように気を付けます。
現場は常にきれいに保つように。ひとつの作業が終わるごと、その場所を離れる度にこまめに掃除をしています。現場が汚いと良い仕事ができません。 - 愛着ある仕事道具は?
- 自分が使いやすいものを選びますが、他の人が使っている道具のことなど情報交換して新しいもの、良いものを取り入れるようにしています。
道具は120%使いこなせるようにします。例えば、右利きのものを左手でも使えるように。作業する場所によっては左手でないと出来ないところもあったりするので。
お仕事のやりがい
- 仕事をしていて楽しいと感じるとき、仕事をしていてよかったなと思うことは?
- 初めて枠の内の現場で手刻みしたものが建ち上がった(組み上がった)時。感動で鳥肌が立ちました。(墨付けした部材が建って形になった時)
一日仕事をやり切ったと感じる帰り道に、仕事をしていてよかったと思います。
※「枠の内(わくのうち)」というのは、金物を一切使用せず太い大黒柱と梁のみで組み上げられたものをいいます。
※「手刻み(てきざみ)」というのは、大工さんがのこぎりやノミ、カンナなどの道具を使って加工をする昔ながらの方法です。
※「墨付け(すみつけ)」というのは、大工さんが木材に加工するための目印をつけることです。この目印に合わせて木材を加工(手刻み)します。 - この仕事のおすすめポイントは?
- 上棟の時など地下足袋を履いて高いところに上るという非日常を体験できること。 大工はかっこいい!
未来の職人さんへ
- 子どもたちに伝えたいことは?
- いろんなものを見て、いろんな人の話を聞いて良いものに触れる。人に流されず、自分の意見をもってまずはやってみること。失敗をすることを恐れずに挑戦することが大事だと思います。